真空凍結乾燥の技術はアメリカ軍の携帯食料の活用のために、1950年代から研究、開発が進められてきました。それ以前の軍の食事は、熱乾燥や加熱濃縮によって製造していたため、美味しさ、栄養という観点で問題がありました。
軍用の食事だけでなく宇宙食の製造にも活用され、携帯食料の品質は大幅に改善されました。海外旅行や登山などのアウトドアの際に携帯されることが多く、エベレスト登山や南極観測隊の食料としても利用されています。さらに、最近では保存食や災害時用の非常食として需要が高まっています。
少子高齢化や単身者が増え、フリーズドライ食品は手軽に作ることができる食事として需要が伸びています。
特に、フリーズドライの味噌汁の市場は、2008年から2014年の6年間で約5倍に拡大しています。